はたして、そうでしょうか。

『後継者育成』 紳士注文服業界では、工場縫製が主流となり、一人縫い職人の仕事は少なくなりました。技術者の平均年齢も75歳を過ぎたとお聞きします。そんな中で、神戸の佐伯先生が先日の読売新聞で、後継者を育てているお姿が、紹介されていました。香川の高松先生は、若い人を身近に置いて育てていると、お聞きしています。先生方も、決して工員にさせる為に、若い人達を身近に置き、守り育てているとは思えません。一人の立派な洋服職人に育ってほしいと、汗を流していると思います。
紳士服業界で生きてきたお一人お一人が、この業界に感謝し、紳士注文服業界で若者達が育ってほしいとの想いは、変わらないと思います。しかし、工場縫製が主流となってしまった紳士服業界で、未来ある若者達が、一人縫い職人として生きてゆくのは、不可能と思えるかもしれません。はたしてそうでしょうか。