根気と体力

マクロとミクロ・・・。

インターネットの動画を見て、カケツギ理論を勉強しました。

なるほど〜〜、経糸横糸、一本すくう所と、二本すく所、なるほどなるほど〜〜。道具と、目と、根気が必要だと分かりました。

私に、カケツギをやる資格が無い事も、実感しました。

・・・で、仕事です。沢山のひっ掛け傷です。

大鏡で覗きながら・・・。

出来ました〜〜!

目がコリ肩がコル。

そのような時は、上を見て・・・。

下を見る。

臭いものほど、美味しいのです。

出勤前なので、一粒も拾えません。

辛い仕事だから、楽しいのです。

たかがラペルされどラペル

片ラペル手ハ刺しに、700針です。一針に意味が無ければ、こんな無駄はないですよね・・・。

我慢して、黙々やった結果が、この溜まりです。縦膻に溜まりをつくれるのは、手ハ刺しです。いやいや、マシンでも出来ますと言われた事ありますが、「ほんまに出来ますか?」

そして、返り線を真っ直ぐにして、溜まりをコロします。

ベタの状態で、テープ(袖裏ミミ)を貼ります。

返り線を伸ばさないように、裏からアイロンでコロします(折り目を付けます)。

テープ端をカットしますが、ハ刺しの糸を切ってはなりません。(ハ刺しが、はみ出してはいけないと、言う事です。)

いやいや、私の拘りに、ついてはいけませんね。

「ラペル端に、締りがある!」そのための、作業です。

遣り甲斐のある、仕事です。

やはり、物を入れるポケットも、裏処理が大事です。

ゆっくり、そして、きちんと綴じておきます。

手ハ刺しも、一針々に意味があります。で、なければ、ルイスミシンが百倍はやいです。

緩すぎず締めすぎず・・・

糸の始めと終わりは、一回結びの玉をつくります。

細かすぎず荒すぎずの、ハ刺しです。早くて綺麗な仕事がベストですが、だんだんスローになるのも、痛仕方なし・・・。

「食事中に本を読んではいけません!」お叱りもなく、食事読書は、一時の楽しみです。お許しを・・・。

本は、私の宇宙です。

恒例 月はじめのお知らせです!

ご案内 
平成27年10月吉日 
第八回 大阪洋服同志会10月度月例会  
平成27年10月11日(日) 大阪洋服会館 4階 会議室
(一部) am10:00〜pm1:00  (二部) pm2:00〜pm5:00  
テーマ 紳士パンツの採寸〜補正まで
講師 高田浩司氏   補佐 同志会会員一同(参加会員)

参加料  同志会会員・無料  一般(一部)1.000円 (二部)500円  

4月度月例会は、縫製前の工程を、丁寧な解説と実技でご参加の皆さんからご好評いただきました。しかし、今年はじめの例会だった為に、質問できる余裕がなかったように思います。あれから半年が過ぎ、ご参加いただく皆さんは、沢山の質問も出てくる頃かと思います。高田先生は、採寸から製図・フィッティング・縫製まで、全般に渡って熟知されています。
経験豊かな高田先生へのご質問は、丁寧なお答が返ってきます。
今回も、午前10時〜午後5時までの、長丁場です。4月例会とは、モデルを変えデザインを変えて、紳士パンツ製作の勉強をしましょう!

4月度月例会の実技は、採寸・製図・裁断・仮縫い・フィッティング・補正・仮縫い・フィッティング・補正の手順で進める事が出来ました。
前回は、タイトパンツのデザインでしたから、今回は、ワンタックの標準形を表現したらと良いと思いますが、如何でしょうか?  モデルは、決まっていませんから、ご希望のお方がいましたらご連絡下さい。ただし一名様に限らせて頂きます。当日、月例会終了後、補正済みをプレゼントとなります。(旦那様でも結構ですよ!)
充実した月例会にしたいと思います。多くのご参集をお待ちしております!

(お問い合わせ先) 杉山一郎  Eメール cocoro.09.11@m01.fitcall.net

魅力を求めて。

 今日は、西部技団役員会でした。

 第49回ゼミナール(7月12日)の反省会でした。ゼミナールは、素晴らしい作品が揃いました。

 (今日は西部技団DVD購入しましたので、何れ素晴らしいアップ載せられそうです。)

 当日(7月12日)は、素晴らしい作品の登場でしたが、反省点もありました。

 ゼミナール・・・セミナー・・・業界の研修の場がネックになっていて、集客力に問題が生じています。(業界内の催し)

 技術者の高齢化と当日の収入減が、話題となりました。入場者が少なかったのは、残念でなりません。

 私の意見は、「技術を磨いても消費者に伝わらなければ、意味が無い!」と言う事です。

 ゼミナール構成で、49回を重ねてきました。来年は、第50回を迎えます。業界の技術研修会も良いのですが、もうそろそろ、消費者へのアピールを考えても良いのではないでしょうか? 新聞・雑誌・ラジオ・テレビ・インターネットで、話題になるような企画を考えても良いのではないでしょうか。

 いろいろなご意見がある中で、第50回は、新企画も考えられました。

 第50回ゼミナールへ向けて委員会を設け、各会からの推薦人でいろいろなご提案頂きます。

 若い人達のご提案を多く取り入れた企画になるそうなので、一般の皆様へもアピール出来る企画を期待します。

 今日は、時間一杯の議論が、出来ました。

昨夜から用意した、私の資料は出せませんでしたが、引き続き頑張ります。(個人では、コミュニケーション計りました)

帰宅後も、技能検定に関してのお電話頂きました。

今日も一日、ありがとうございました。

技能グランプリOSAKA 第27回大阪府技能競技大会って、ご存知ですか?

秋空の下、技能の匠の皆さんが、朝早くから技能を競う場がありました。

技能グランプリOSAKA 第27回大阪府技能競技大会

とき 平成27年9月26日(土)  ところ 大阪府港湾教育訓練センター

主催 一般社団法人大阪府技能士会連合会

後援 大阪府大阪府能力開発協会

日程

8:00 役員集合

8:20 選手集合

8:50 開会式・会長挨拶・来賓祝辞・来賓紹介・祝電披露・委属状交付・審査委員紹介・技能向上委員長訓示・選手宣誓・日程説明

9:20 競技場へ移動

9:25 競技説明

9:35 競技開始

12:35 昼食

13:30 競技再開

16:30 競技終了




 港湾教育訓練センターは、とても不便な所でした。 私は、車で10::30頃に着きました。

 匠の皆さんは、真剣な形相で競われていました。




 『フラワー装飾』 ・課題1:ブーケ(ブーケホルダー使用) 競技時間40分   ・課題2:アレンジメント 競技時間30分 ・上記の2点を与えられた17種類の花材と器を使い、時間内に製作する。 ただし、与えられたものは80%使用する事。     ・・・ですって!  

 アレンジメント30分・・・難しそう!!  5名の選手の皆さん、頑張ってください!


 『印章彫刻』(木口彫刻) ・課題 拓製印判の製作。 30mm角の本拓植の材料に「印象彫刻」4文字を篆書体(てんしょたい)で彫刻。   

 競技時間5時間

 洋服職人でありながら、一点集中5時間・・・私には絶対無理!

五名の選手の皆さん、頑張ってください!

 『表装』(壁装) 課題・全国技能競技大会の課題を取り入れ、澱粉糊などで仕上げる。 織物・ビニール・紙・デコラティブフィルムを壁面に貼ります。競技時間5時間

 学校で習った貼り絵の延長と考えて、良いのでしょうか? 我が家のトイレの壁紙を貼って頂いたプロの精密さは、承知しています。匠は、あっぱれです。  三名の選手の皆さん頑張ってください!

 『ガラス施工』 ・課題ガラスBOX製作  板ガラスの正確寸法切断、異形切断、シリコン組立美麗仕上げ等を競う。また、細切りやチケット切込みの技術を審査する。  競技時間4時間30分

 その技能の延長が、あべのハルカスでしょうか? ハルカスの壁は、ガラス貼りの超高層ビルですから・・・。  三人の選手の選手の皆さん頑張ってください!

 『塗装』(建築塗装) ・課題A 「調色作業」支給された塗料を使用し、指定された色の3種を作成する。  ・課題B 「つや有合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ」1.200mm×900mmのラワンべニヤに適正に下地処理を施した後、図面に示された寸法を計測し、「大阪府塗装工業組合のマーク」を描き、調色した色の塗料を指定の部分に刷毛塗りで仕上げる。

競技時間4時間 

 洋服職人には、課題が難しすぎて・・・。

五名の選手の皆さん頑張ってください!

 『建築板金』(内外装板金) ・課題 「アンティーク風 如雨露」の製作。 銅板(0.4mm×365mm×1/212mm)を使用。 競技時間4時間30分

 堅い銅板を温かみのある形にするのは、人の手ですよね。お見事です!   四人の選手の皆さん頑張ってください!

 私達が選手として参加した頃は、摂津市の大きな会場でした。

 開会式を終えた会場が、小さく感じました。

 今回(第27回大阪府技能競技大会)の職種と参加人者数です。

 ・建築板金 4名  ・広告美術仕上げ 4名  ・ガラス施工 3名  ・印章彫刻 5名  ・フラワー装飾 5名  ・塗装 5名 ・表装 3名 ・内装仕上げ施工 3名、計8職種31名の皆さんが挑戦されました。

 どの職種も、技術者の高齢化からは、免れません。その中で現場は、後継者育成と技能伝承に精を尽くしています。

 一方中央では、総務省厚労省の規正改革は、税金の無駄使いとしての技能検定職種統廃合を行っています。その政策の当事者は、職種衰退の現状をご承知でしょうか?

 技能士とは・・・『技能士』とは、職業能力開発促進法に基づいて厚生労働省が実施する、技能検定試験(国家資格)に合格した方々に与えられる称号で、技能が一定基準に達していることを公証するものです。

 いただいた資料の冊子の裏表紙に記されていました。

 決して職業能力開発促進法には、「職種試験参加者100人以下の職種は、統廃合の判断とします」・・・なんて記されていません。




 私は、マシン生産と手作業生産の高いレベルでの両立が叶う、政策が望ましいと思います。

 職業能力開発促進法には、「技能検定」「社内検定」として、資格内容が整理されています。

 私は、法律に添った政策を望んでいます。政治家も官僚の皆さんも、持分の責任ある仕事を行っていると思いますが、足りないものがあります。

 それは、コミュニケーションです。

 どうか、現場の声を聞いて下さい。

 

 青い空のもとで、技能グランプリOSAKA 第27回大阪府技能競技大会が、行われました。

 技能グランプリOSAKA 第27回大阪府技能競技大会に携われたスタッフの皆様、朝早くから緊張して競技会にご参加の選手の皆様、本日はお疲れ様でした。

 人の手で生産されつる「ものづくり」、 みんなで守り育てましょう!

 

つくる手間と見せる手間。

私達一着縫い洋服職人は、徹底的に手間をかけます。

裏からのアイロン処理は、仕上げ時の高圧プレスと、大きく異なる形をつくるのです。

縦横の地の目は、最終形成上もっとも重要です。

縦膻地の目が生きていると、脇線では、ダーツの効果が分かります。

平面時は、縦横地の目が直線です。

クセ取り効果は、地の目で確認できます。

クセ取りの3分の2は、消えます。消える想定が、一晩寝かす工夫です。

各作業は、イメージの最終形成を成すために、一手間も抜けません。