一手間に、意味があります。

今日のお勤めは、お休みでした。

クリスマスまでには、仕上げねばなりません。

しかし、今日の大阪は、寒いです。

サラリーマンには、洋服職人の職場は、ありません。

いつも、物置になってしまった所で作業しています。

手が寒さでしびれます。

サイドベンツ①です。(ここは、共地がしっかりします。)



奥マツリです。



砂落とし②です。今時のお客様には、「裾マトメが、忘れています」とクレームにもなるのですが、これも日本の技術です。



こんな、マツリ方もあります。



端ホシは、しっかりしたビンテージの生地ですから、マツリ糸で入れてゆきます。


日本の仕立ては、着心地やシルエットも重要ですが、細かい所もきちんとした仕事します。

「背抜き」も「砂落とし」②も、西洋では、あり得ない作業ですが、日本の気候に合わせた「背抜き」「単衣」仕立てです。

ポケットに物入れた時、裏地が離れ、表に響かない工夫が「砂落とし」です。

サイドベンツ①の共地仕様は、サイドがひらひら振れない工夫です。

これも、日本の感性の一つだと思うのです。

決して、飾りでは無い、意味のある付加価値を、分かってほしいと思います。

長く、楽しく、愛されるために・・・