失敗

失敗は、誰にでもあることです。

私は、失敗することで、成長出来たと思っています。



でも、失敗した瞬間は、血の気が引く・脂汗がタラ〜リ・・・長い人生一度二度の経験が・・・(私の表現では、血が逆流した・心臓に毛が生えたとなるのですが・・・)



思いだす失敗談を、三つ四つ・・・(多すぎますね)



上着を縫っていた頃ですから、見習い修業も二年以上は経っていたと思います。

ボケッとしていたのでしょうか。イヤイヤ仕事をやっていたのでしょうか。お腹が空いていたのでしょうか。喧嘩をしていたのでしょうか。

今でも、鮮明に覚えています。

まだまだ上手には縫えない見習いが、上着の袖を縫っていました。どうしたことか「袖を半分に、ザクッ!」と、鋏が入りました。(何で!? どうして!? ウソ!?)

両手で切り口を、合わせ押さえる自分でありました。(粘土細工ではないのですから、くっ付く訳がないですが・・・)(血の気が引き・脂汗がタラ〜リ)(自分が信じられない)



二つ目の失敗談を・・・

もう、ベテランと思っていた頃でした。●○親分の上着を縫っていました。

明日は、黒の上着を納める約束の日でした。

まずまずの出来栄えに心も軽く、、後は仕上げるだけの工程となりました。

裏身返し・ラペル・衿・肩・袖・フロント・・・順調に、重いアイロンも手際良く仕上げが進んでいました。

ウマ(仕上げ台)に背を添え、アイロンをあてる瞬間「コトッ!」(ん?)

「何でもない、何でもない」(よ〜く見ると・・・)

「背の中央の経糸が、5本切れている〜〜」(コトッて音は、アイロンとウマの隅の角に当たった音だったのです)(血の気が引き、脂汗がタラ〜リ)

「どうしよう」「明日は、●○親分に黒の上着を収める日」



三っ目の失敗談を・・・(もう、聞きたくない!)(そうですよね)



私の失敗談は、星の数ほどあるのですが、覚えているのは、数えるくらいです。

沢山の人達に、ご迷惑をおかけしながら、今の自分があります。うっかりミスの失敗もありますが、頑張ってミスを犯したこともあります。



失敗の反省をして、「うっかりミスは、二度とやるまい」「挑戦して失敗すれば、自分の努力が足りない」失敗の経験を積み、私は成長させていただきました。



二つの、失敗談は、周りの人達に助けていただき事無きを得ました。



失敗した事は、素直に認め反省することで、自分の経験として成長に繋がりました。



生きている限り、新たな失敗談が増えるでしょうが、成長している証でもあります。



「失敗こそ、わが命」(意味不明)