初心に帰り、感謝です。

http://blogs.yahoo.co.jp/arutizan2010/10799453.html




ある日、生徒さんから 「先生、クセ取りって、誰が考えたんでしょう?」と、問われました。



そうなんです。私は、誰が考えたのかは、思いつきませんでした。



私ではないのは確かですが、師匠や先輩よりずっと先代に遡るのでしょうか。



平面を立体にする作業として、欠かせない工程です。



「クセ取り」を思いついた人は、凄いです。



バックの線は、「クセ取り」の良し悪しで、シルエットが大きく変化します。



背は、中央線・肩線・脇線・アームホールに、縫い目が入ります。(例外として肩グセが、あります)(あくまでも、背広の背です)



縫い目だけで、バックのシルエットが完成するのではありません。



平面の生地(背)が・・・






立体になりました。(右肩が0.7cm下がっているお客様の背です)









裏地の平面も・・・







立体になりました。





パターンナーには、「極端には取らないで」と言われますが、クセ取りの、3分の2は、消えてしまいますから、「ご安心を」と応えます。



案外、私の背は、お客様には喜ばれるのですが、理論も人それぞれですから、お客様・パターンナー・縫製者の想いが一致したとき、最高の形となるのでしょうか。



幾つ歳を重ねても、最高の服は縫えません。





「クセ取り」だけでなく、服の形を考えた人は、偉いです。



生徒さんの質問に、初心に帰る事を教えていただきました。



「ありがとうございます」と、言う事を・・・