工夫あるのみ・・・

生地を見ると、いろんな表情があり、楽しいです。

原料となる、羊・山羊・蚕・植物・・・、織りなす表情は、楽しいです。

時代とともに、表情は変わっていきます。




今は、薄く・軽く・しなやかで、高額な生地もあります。

ウール・カシミア・シルク・モヘア・綿・麻などを、ブレンドした夏物は、しなやかで、張りがあり、上品な光沢があります。

スーパー200・210・230と、ウールの細番手になると、「これが羊か?」と、思うほどしなやかです。

織りが、あまいのも、いまの特徴です。


なるほど、お客様が手にすると、「素材の魅力」に感動するだろうなぁと、思います。

ただ、問題は、「服の形」なのです。

デザインやスタイルは、良しとして、表素材を活かした生産が出来ているかと言えば、出来ていないのが、現状でしょう。

本当に、贅沢な素材を活かした生産は、ラグジュアリーなオート・クチュールしかありません。

オート・クチュール生産体制では、組織を維持できないのも、現代です。



素晴らしい素材を、活かす工夫をして、後世に伝えたいものです・・・
難しい時代だからこそ・・・