ドジ先生
12日、今日は、教室の日でした。
大阪も、梅雨のシトシト雨です。
(携帯電話のレンズも雨で、曇りました)
朝は、生徒のS君が、傘を持って迎えに来てくれました。
おっちゃん先生を、大切にしてくれる、生徒さん達です。
さっそく、実習に入ろうかと(カバンの中をゴソゴソ)、ドジな私は、鞄からメガネを探し出すことが出来ず、メガネ無しで出来る実習を・・・(えらいこっちゃ!)
先週は、芯据えが終わり、胸箱ポケット・・・今日は、箱のマトメから・・・
(マトメ・・・無理です)
生徒さん達に、申し訳ないと思いながら、メガネ無しで出来る、ハ刺しの実習をやってみました。
9番のメリケン針にニシン糸を通してくれるのは、優しい生徒さん達です。
私は、糸の蝋ビキをしません。(糸の滑りを良くするために、糸に蝋燭を染みこませるのが、蝋ビキ)
糸には、Z撚りとS撚りがあります。
糸が絡まないように、針を微妙に回しながら、ハ刺しを進めます。
Z・S撚りに応じて針の回し方が、変わります。
これも、実習あるのみ・・・
今日も、ラペルのハ刺しを生徒さん達に、やってもらいたいのですが、一針にも意味があるので、
ハ刺しの意味の説明で、生徒さん達には、我慢してもらいました。
「手刺し」と、「機械刺し」の違いは、何でしょう?
「機械刺し」のメリットは、「早い」「綺麗」「易しい」と、メリットが多いのですが、「手刺し」が良いと言う
根拠は、何でしょうか。
「手」と「機械」の、違いを意識しない「手ハ刺し」には、意味がなく、早く綺麗な「機械刺し」のメリットが、優れていると、私は考えます。
つまり、機械では不可能な「ハ刺し」が、「手ハ刺し」なのです。
ハ刺しの目的は、毛芯にユトリを溜め、ラペルに「張り」と「カール」をつくるための、作業です。
「機械と手」の違いは、「張りとカール」の違いが、結果として表れます。
つまり、「張りとカール」に、機械と変わらない、手ハ刺しラペルの仕上がりであるなら、「機械ハ刺し」のメリットが、優れているということになります。
くどい説明になりましたが、機械に出来ないハ刺しとは、「経て横に芯ユトリを溜める」ことが出来るのは、「手ハ刺し」なのです。
「ユトリの溜め」かたで、ラペルの「カールと張り」に違いが表れるのです。
今日は、ラペルハ刺しの勉強をしました。
ドジ先生は、昼食のとき、鞄からメガネを探しだし、午後の授業は、無事に、箱のマトメが出来ました。
「ふぅーっ」
ドジ先生で、ごめんなさい。