「こんな時代」・・・情熱と夢

この写真を見てください。

もう、セピア色になっている写真に、皆さんは、何を感じるのでしょうか。

古き良き時代・・・

過去のこと・・・

もう、こんな時代は来ないよ・・・


紳士服に携わる私たちがそう思うなら、紳士服業界の将来は 「こんな時代は来ない」 予想通りになるでしょう。

60歳以上の、私たちが 将来の時代 を築くことは、出来ません。

ただ、業界の指導者は、若者に場を与えるために、努力しています。

洋服技能士会は、日本の窓です。

日本デザイナー協会は、世界への窓です。

紳士服業界の指導者達は、必死に守り残そうと努力しています。

ただ、紳士服業界の若い人達は、立派な経営力はあっても、紳士服への 情熱 は、あまり感じられません。

私たちと同じく 「こんな時代は来ない」 と、思っているように感じます。

若い人達には、将来があります。

個人で出来ること、業界人が協力して出来ることは、どちらも欠かせません。

本の窓・世界の窓・・・今は、技術団体が関西には幾つもあります。

幾つもある、技術団体は、紳士服への情熱から創られたのです。

若い人達にとって、幾つもの団体が、足枷になるのであれば、改革すべきです。

それを成し得るのは、若い情熱 以外にありません。

「こんな時代は来ない」・・・

そうです。

同じ時代は、来ません。


1955年・・・羊彩会・・・ 第9回・・・  (写真)

敗戦国日本で、昭和30年の時代に、誰が将来の予想が出来たでしょうか。

若い人達の、情熱と夢 が、新しい時代を切り開いたのだと思います。

1960年・・・70年・・・80年・・・・・・2000年・・・は、戦後の、情熱と夢の形です。

2010年・・・20年・・・30年・・・・   情熱と夢のある人が、切り開くのです。

時代を、創るのです。

紳士服業界には、たくさんの、若い人達がいます。

それだけ、紳士服に魅力があるということです。



「アジアの、サビルロー」と、言われるような場所が出現するような、そんな夢を見ている
一職人です。

「紳士服のサレブレット」「紳士服のカリスマ」「紳士服の異端児」・・・オモロイと思いませんか?

新しい時代は、模倣ではなく、発想の転換、スーツを超えた衣服の発想は日本人がつくると予想していた人がいました。


情熱を表に出すか出さないか・・・

若い人達には、全てに  夢と情熱 があるのです。

「新しい時代」 ・・・ 楽しみです。