服には、人の心を輝かせる魅力がある。

服の力  
糸子さんも80歳代になり、病院通いが仕方のない体力になりました。体力の衰えと比例しないのが、糸子さんの気性です。病院でファッションショーの持ちかけに糸子さんは「半端なショーは出来ん」と、婦長さんに進言します。(糸子さん)「患者さんもモデルに参加してもらうように出来ないか」 (婦長)「出来ません!」

 結局、患者さんも参加することになりますが、糸子さんの「洋服の力」「人に与える力」、服には、そんな力があるんだと、糸子さんの力強い言葉に、私も服に携わる幸せを感じました。

 服は袖を通す人が居て、初めて生きたモノになります。「綺麗になりなさい」「輝くと信じる」ことを、モデル参加者に話します。きっとモデル参加者は変身することでしょう。

 そんな「力」が、洋服にはあると信じます。