「文化の匂いがする洋服」

眉山先生は、凄い先生なのです。

現代の名工」(労働大臣賞) 「黄綬褒章」 「勲六等瑞宝章」、眉山先生は、紳士服業界にとって、大きな実績を残されています。


眉山先生は、既製服業界にもオーダー業界にも、技術・技能を持って大きな業績を残されたことを知りました。

そして、眉山先生は、昭和60年日本洋装新聞紙上に於いて述べられています。
「服作りの世界にも工業化された量産体制の洋服と、画家の芸術品と比較すべきではないにしても、現在までの技術と個々のもつ素晴らしい技能と感性をもって服作りに対応していけば、文化の匂いがする洋服が出来ることを確信する。」

紳士服業界で生きていくことは、ますます難しい社会になっています。
しかし、洋服の魅力に引かれ、業界の扉をたたく若者がいることも事実です。

洋服業界で慣れ親しんだ我々の生き方には、大切なものを見過ごしてきたようにも思います。

先生がご指摘の 「文化の匂いがする洋服」 です。

アイビールックやプレッピールックは、アメリカ文化の模倣です。

クラシコ・イタリア、DCブランド等など、「文化の匂いがする洋服」そのものです。

世界的な日本人デザイナーは、日本文化や感性を表現することで、評価されていると思います。

紳士服業界でも、日本文化がプンプン匂うような服作りが、ニューオーダーとして表れないものかと思います。

日本に洋服が到来して三世代から四世代は、洋服の袖を通しています。

洋服が似合う着こなしも身に付いた、四世代には「文化の匂いがする洋服」で、世界に活躍の場を開拓して欲しいです。


眉山先生の貴重な資料を、公開させていただきました。

日本の洋服文化は、エネルギッシュ!な勢いで、流れて行きました。
眉山先生も勢いを担ったお一人です。

そして、将来への課題も明記されています。

頑張るしかありません。

眉山先生、ありがとうございます。