感動は、いつまでも残っています。

少し前の話になります。

京都国立近代美術館(2009年4月1日〜5月24日)の、[ラグジュアリー](ファッションの欲望)展に行ってきました。

頭が痛くなりました。

私には、絶対縫えないと思いました。

膨大な時間と費用・・・

な〜るほど、 ラグジュアリー・・・か。

①マドレーヌ・ヴィオネ(イヴニング・ドレス)1933年頃、②マダム・グレ(ドレス)1944年頃の作品です。


③上左 イタリア 紳士服(コート・ウエストコート・ブリーチズ)18世紀前半
④上右 フランス ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)1780年頃
①下左 マドレーヌ・ヴィオネ(イヴニング・ドレス)1933年頃
⑤下右 イタリア ドレス 1908年頃 


ラグジュアリー・・・顕示・華美・豪奢・優雅・・・現代の価値観から薄れ行く贅沢ですが、作品の一点一点に凄く魅力を感じました。

③の紳士服は、高く大きく見せるために、胸にはパットを入れているそうです。
貴族の顕示欲でしょうか。

④のドレスも、左右に張り出したスカート、バランスを取りながら巨大に天をつく髪型。王侯貴族たちの権力を著しく顕示している・・・貴族社会の終わりも近い


①②⑤のドレスは、頭が痛くなるほど、素晴らしい!! でした。

ヴィオネのバイアス・カットのドレスは、古代ギリシャの衣装や日本の着物から学んだそうです。

②マダム・グレは、言ったそうです。
 「ヴィオネは尊敬するが、シャネルは北極と南極ほど違う。」
納得です。
お互い、バイアス・カットの達人です。作品の流れるシルエットには、魅了されました。

⑤総レース仕立てのドレスです。
熟練の技と膨大な時間を要する手編みのレースで作られた、ドレスです。

1850年頃につくられた、インド?のドレスは、玉虫の前羽を6753枚留め付け、ドレスの模様になっていました。
インドには、玉虫刺繍という技術があったのですね。


ポール・ポワレ  クリスチャン・ディオール  シャネル  バレンシアガ  
イヴ・サンローラン  カール・ラガーフェルドの、作品にも魅了されました。

川久保玲の作品を見るときは、疲れきっていました。(もったいないでした。)

贅沢な時間を満喫した、2009年の春でした。

古い話で、ごめんなさい。

ものづくりのエネルギーをいただき、今日のモチベーションになっています。