男付き合い今昔
糸子さんは、戦後の日本で力強く生きてゆきます。
あの大所帯を支えるのですから、強く生きるしかないですよね。
糸子さんの洋装店にも、男性従業員が入ります。
従業員を募集して紹介された人の名前が、恵(めぐむ)さんだったことから、
男性とは思わなかったようです。
つまり、意図して男性を募集した訳ではないようです。
女性が優れていることも多いのですが、男性の優れているところも多々・・・
現代は、それぞれの優れている事を表現すると差別のように思われがちですが、私は特性を生かすべきと思いますから、それぞれの優れたところを大いに主張し認め楽しむべきと思います。
男性とはお父ちゃん、厳しくて優しくて涙もろい、そしてオモロイお父ちゃんです。
男性社会に糸子さんも足を踏み入れることになります。
男性従業員に紹介され、繊維業界の組合の世界を目の当たりにします。
宴会の席上、組合長から糸子さんは紹介されます。
組合の宴会に集まるのは、テーラー店主から生地商店、組合長の鞄持ちの職人まで、つわもの共の集まりです。(我々の業界ですから悪くは書けません(^^)
想像以上の宴会風景・・・
まず、糸子さんが話しかけたのは、隣にいる鞄持ち職人。
糸子さん「長崎から来たん?・・・」
職人「長崎のピカで焼けたとバッテン、家族の命は助かったトです」
「岸和田の親戚を・・・」(長崎弁)
糸子さん「・・・?」(長崎弁が分かりません)
私も42年に長崎から大阪へ出て来た1年間は、長崎弁は全く抜けませんでした。
今でも、長崎の人にお会いすると、「長崎出身ですか?」と言われます。
出身地は私の誇りです(^^)
ノンダクレに絡まれドブロク酒を飲む事に・・・
糸子「美味い!」「あー美味い!」 酒を飲むと酔っ払う事が分かるのは、後の祭りです。
鞄持ちの職人におぶられ、家に帰ることに・・・
当然、夜が明け二日酔いの糸子さんは、女番頭に厳しく叱られるのです・・・(^^)
お父ちゃんの飲む気持ちが少しは分かっていただけましたか・・・糸子さん(^^)
昨日の宴会です。「本年も一年よろしくお願いいたします」
飲み放題に設定しても、3分の1のお方は飲めません。
酒を飲める人も飲めない人も、話が弾み二次会場へ・・・