つくって主張します!

世間の常識に、生産の魅力も加えて欲しいです。

今、とっても迷っています。

そして、迷って悩んでいくほどに想いは強くなっていきます。

自分の想いは世間の常識とは逆なので、相談しても真剣に考えていただくほどに、誰もが反対意見となります。

「そんなに甘くない!」

そうなんです。

そんなに、甘くはありません。

生産者としては 「良いものを安く」 消費者にお届けする。
消費者として 「良いものを安く」 選んで買う。

生産者・消費者として、これが今の常識です。

私は洋服職人として45年が過ぎました。

石油ショック・バブルと、時代とともに経済社会も変化してきました。

それでも洋服職人として45年間生きてこられたのも、世間の常識に合わせてこれたからだとも思います。

ここにきて、迷っています。

洋服の職人になるために、大阪の都に就職しました。
全くの素人が、半年でズボンを習い2年で上着を覚え、5年で洋服職人となりました。

全くの素人が、5年で洋服職人となりました。

手に職を付け、28歳で世帯を持ち子供2人を育て上げました。

私を育て上げていただいた師匠・先生・先輩への恩返しは、日本の素晴らしい技術を若い人に伝え残す事です。

しかし、世間の常識は 「良いものを安く」 の生産方法で、後継者育成は出来ません。


良いものを安くするために、技術は海外へ流れました。

良いものを安くするために、若者の就職状況も変わりました。

良いものを安くするために、人が道具となりました。

良いものを安くするために、技能者は価値無きものとなりました。


良いものを安く出来るのも、日本の素晴らしさかも知れません。

しかし、無駄と排除され消えていった日本の尊い経験は、計り知れません。

「良いものは高い」 のが、一貫した私の主張です。

世間の良いものとは、コマーシャル・ブランド・ファッション・飾りなどに、魅力を感じるのでしょうか。

そこに一つ加えて欲しいのです。

日本の 「ものづくり」 技能を・・・

営業・販促からではなく、ものづくりの立場から、「ものの魅力」を主張します。

時代に合った「ものの魅力」を、形にします。

つくり続けます。

今は職人サラリーマンとして、さて来年は・・・