待ってました! Mさんからレポートが送られてきました。

 私達は月一回の予定で勉強会をしています。

 「仕立て屋入門」の勉強会で実習してきた芯づくりのレポートが、Mさんより送られてきました。
 勉強(復習)している事がよく分かります。
 

レポートの参考に写真を載せます。

「Mさんからのレポート」
 
【チャプター1】
(1) パーツをアイロンする。
  a.台芯(縦地取り)
b.肩増しバス(白バス・バイヤス地取り)
c.スレキ(バイヤス地取り)
d.肩ぐせ当て布(台芯地・縦地取り)
e.ウエスト当て布(台芯地・バイヤス地取り)
f.バス毛芯(縦地取り)
g.フェルト(横地取り)

以上、すべて縦糸横糸を意識しながらアイロンする。.

【チャプター2】
(2) まず、整えた台芯に前身頃をチャコで引く。
  a. 肩ぐせポイントを取る。(後で1センチ切り開く予定)1.8cm
b. 台芯前ダーツ位置、前身パターンよりも1.5センチ前に移動した位置に取り、ダーツの分量は1.2〜1.5センチ。2.5センチウエストラインより下で切り込み位置を設定する。  
c. 前ダーツより上の斜めダーツ位置を取る。(後で1センチ切り開く予定)

(3) 肩増しバスを台芯の上に据える。ハリのある方を肩先に持ってくる。
    肩増しバスは台芯に引いた肩線、襟ぐり、アームホールににかかるように据えること。
    肩ぐせポイントにチャコで印をしておき、ポイントを中心に地の目に沿って左右4センチ、合計8センチの印をする。(8センチは地の目に沿って切り込みを入れる。
    肩ぐせポイントを中心に4ミリずつ重ね、合計8ミリの重なりを作る。)←切り込みを入れる作業は後でするのでここでは、チャコで印をうつまでしておくこと。

(4) バス毛芯
a. 台芯のラペルの返り線から1センチ控えた所にバス毛芯を据えて、肩ぐせポイントに印をうつ。肩ぐせポイントから地の目に沿って肩線に向かって線を引く。(ァ線とする)
    b. 肩線上、ァ線と肩先の中心をとり肩ぐせポイントと結ぶ。(ィ線とする)
c. 胸ダーツは合計3組入れる。地の目に沿ってクリーズライン側、アームホール側から3段左右同じ高さの位置に印をうっていく。アームホールはとじにかからない程度に
     一縫い代控えたところまでくりぬいておく。胸ダーツは3ミリずつカットしていく。
注 横ダーツを入れるとき、胸のボリュームを出すには一番横の距離が短いところに胸のボリュームを出すという意識が必要。
   d. ァ線、ィ線、肩ぐせポイントまで切り込みを入れる。
注 切り込み方は写真の通り。
直線に一本切り込みを入れるより基点の方をくの字に曲げて切り込みを入れると自然な丸みを作ることが出来る。

(5)台芯をカットしていく。
  a. 肩ぐせポイント、切り込みを入れる。
  b. (2)cのダーツ、1センチくりぬく。
  c. フロントダーツもくりぬいておく。
   ・フロントダーツは少し切り上げることでエクボが出にくくなり、マニプレをしているので横位置で2、3ミリの重なりが生じる。それも、カットしておく。

(6) 肩増し芯、地の目に沿って8センチカットする。
注 必ず地の目に沿って切り込みを入れること。

質問1  (4)cでバス毛芯の胸ダーツは何センチくらいの切り込みを入れたらいいのでしょうか?

答え
私の仕事はイメージが多いので、決まった寸法はありません。
バスト(台芯)の大小でダーツの量も長さも変化させるのが、結果として同じ形のフロントになりますね。

3組のダーツも、1組・2組・3組の長さは違います。(後側)


このダーツによってどんなボリュームを出すのかをイメージして下さい。

ダーツの寸法を記しても良いのですが、寸法を固定されるのは困りますので
写真を見て想像してください。


〇 Mさんのレポートは、私の指導内容がどのように理解されているのか再確認という意味で大変嬉しいです。

Mさんは惜しげもなく習った事を正確に記しています。

Mさん、ありがとう!!