技能は見えないから価値がある。(見えるパーツは手間です)

見えない動きは、見えない手順で解決する。
四点口の最後の仕事です。
これも、スーパー190モヘア混です。

芯据えの工程を済ませました。

表のシツケは必要が無くなったところで、取り省きます。
裏からのシツケが分かりますか?
台芯のユトリを留めています。
ハ刺し・テープ止め・芯カット・カラゲ(ラペル)・芯カット・テープ止め(フロント)
身返し据え・ミシン・身返しを返します。

そこまで上前(左)を返し、下前(右)はミシンを縫った状態です。

これで今日の仕事時間終了です。
明日まず始める仕事は、さて何から始めましょう?

これが、段取りなのです。 

動きが激しい生地は、アイロンの熱を冷やすのが絶対条件ですが、工程手順でロスを少なくします。

答えです。
身返しを返した上前のマトメ(端ホシ・裏ホシ・裏マツリ)を済ませ、しっかり仕上げをします。
仕上げた後は、人体にピン止めして冷まします。

それから下前を返します。

下前を返している時間に、上前は冷めてきます。

芯据え・返し・脇入れ・肩入れ・・・・・
工程は進めることが出来ますが、ムダの無い「手順」は見えない・説明に無い、仕事に大切な要素です。

無駄の無い手順は、日々の経験をムダにしないことです。