糸子さんへ ⑳(黒塗り)
とうとう、大東亜戦争が庶民の生活にもひしひしと忍び寄る時代のストーリーとなってきました。
現代も、国ごとの暴力は無くなりそうにありません。
戦後生まれの私からすれば、「戦争を知らない子供達」「フーテン族」「バブル」
「・・・」、一生懸命生きてきましたが、戦後生まれだから生きてこられた幸せだったと、私は思います。
私は武器を持って命を守ることは出来ません。武器を持たずに生きられる時代だから、私は今日まで生きられました。
糸子さんの生きた時代も、私のような人間が沢山いたと思います。
「戦争はいやだ」と思います。「武器を持つのはいやだ」と思います。
誰もが「いやだ」と思う戦に自ら志願する人も、いやだと思いながら出兵する人も、
何かを「守る」ために戦っていただいたお陰で、今の日本国は存在していると思います。
「戦争反対」「非武装社会」を望むなら、正確な歴史感を持つ事です。
歴史は、勝ち組の歴史と言われます。
勝ったものが正しくて負ければ悪と決め付けられます。
歴史学者も政治かも、正確な資料のもとに正確な情報を流してください。
「正しい戦」は無いとしても「戦ざるを得ない戦」は、あると思います。
何の知識もない私ですが、大好きな、坂本竜馬も白洲次郎も「平和にするために強くなる」と言っています。
あさっての夢と、実現する夢は違います。「非武装社会」は、あさっての夢です。
強い国・日本は、「戦わない」と意思表示の出来る日本です。
出兵した幼馴染が書いた葉書に、黒塗りされて届いたことを怒る糸子さんに「ガンバレ!」