カーネーション ⑬ (シャネルとグレの違いは「北極と南極」)

我々、紳士服では考えられない服づくりの立体裁断、糸子さんは意とも簡単に
生地を身体にそわせピン打ちをして、「ジョキ・ジョキッ」 生地をカットしています。

一般の人でも、簡単なデザインならば洋服が作れていたって感じですね。

私が大阪に出てきた42年ころは、洋裁店が街角には何店もありました。

勤めていた店の奥さんも、洋裁店でつくるかワンピースとか娘さんの服は、ご自分で縫っていました。

今では、洋裁店は殆ど見かけません。(技能グランプリでは、洋裁部門で沢山の選手が競っているのですが・・・)


http://book.geocities.jp/arutizan2010/moyoosi.html

2009・06・29  神戸ファッション美術館 「マダム・グレ」展 へ行ったのを
思い出します。

大菅てる子さんから寄贈された貴重な品々が、ありました。

阪急百貨店で、マダム・グレのライセンス商品を製作するために、型紙を請求したところ、型紙などは無いと断られたのだそうです。

でも駐在員に説得してもらい、型紙が送って来たそうですが、パーツのどことどこを縫い合わせるのか分からなかったそうです。

そんな資料が、沢山展示されていました。

マダム・グレの言葉で記憶している言葉があります。

ヴィオネは尊敬できるが、シャネルは北極と南極ほど違う」

ヴィオネとグレは、手法が似ているのでしょう。

私はどちらも、好きです。

糸子さんも、「ジョキ・ジョキッ」 立体裁断で、2店目も大繁盛です。

糸子さんの洋裁店オープンも間近のようです。

大東亜戦争も、間近なのですよね。



                       (今年春・シャネルウィンドー)