カーネーション⑭ (泣きました)

糸子さんの健気な努力に、泣きました。

お父ちゃんの男の意地に、泣きました。

過ぎ行く時間の残酷さに、泣きました。

お父ちゃんに殴られた糸子さんの頬には、赤く手形が浮かんでいました。(小林さん本当に殴らないでよ!)

お父ちゃんの強がりは、今日で終わります。(2人の子供と2人の孫がいる私は、そう思います)

私は、父ちゃんに殴られた事はありません。

私は、子供を殴った事もありません。

でも、私は分かるのです。

お父ちゃんが、殴るしかなかった、ケーキをひっくり返すしかなかった、気持ちが・・・

糸子さんは、家族の協力を得ながら、お父ちゃんの許しを得ながら、自分の道を切り開く、強い女性です。

今日の場面は、糸子さんが初めて自分の道を進む瞬間を見ました。

強い強い糸子さんの姿です。

糸子さんが、強くなる時間は、周りが老いていく残酷な時間でもあるのです。

私は、自分の家族を守るだけで精一杯でした。

親孝行も、何一つ満足に出来ません。

家族と一緒に生活しても、離れ離れの家族であっても、それぞれの心の中に
「家族」は、強い存在としてあるのです。

還暦を過ぎると、涙もろくなるでしょうか。

泣きました。

              (2008・05・16 初孫を抱く、じぃじぃ)