カーネーション ⑫ (存在は、大きいのです。)
糸子さんのお父ちゃんも、酒癖が悪いようですね。
酒癖が悪いところは、私の父ちゃんも同じでした。
外で飲むと、暴れるそうです。
外で飲むと、バス停の立て看板を引き抜くそうです。
外で飲むと・・・
私は子供でしたし、外での行動は、見たことはありませんが、よく聞かされました。
私の見ていた父ちゃんは、家に帰るとコタツに座り、そのままうつ伏せに寝ていました。
暴れたりはしませんでした。(と、思うのですが、若いとき酒だけは飲まんとこと思っていたのは、なぜでしょう?)
酒癖の悪い父ちゃんでしたが、いつも朝早くから、田に畑に山に出かけていました。
父ちゃんのお土産は、田んぼの畦道に実った野生の苺や、野うさぎの赤ちゃんでした。
父ちゃんの身体は、筋肉隆々でした。
風邪をひいたのも、見たことがありません。
強い強い父ちゃんは、64歳で亡くなりました。
亡くなるその日まで、力仕事をして布団に入ったそうです。
糸子さんのお父さんは、商売人ですから、怖い顔も時々見せています。
優しい顔も恐い顔も 、お父ちゃんの存在は、大きいです。
ただただ優しくて、おっちょこちょいの、お母ちゃんの存在も、大きいです。
何か、事が起きると一体感のある、ファミリーの存在も、大きいです。
私のファミリーは大阪と長崎、遠いですが、ファミリーの存在は、大きいです。
父ちゃんが亡くなった64歳まで、私も後4年になりました。
ぐうたら父ちゃんが、大きい存在になるまで、4年の猶予しかありません。
頑張ります!