カーネーション  ⑪  (日本のポリシーを持ったスタイル誕生!を望みます。)

ドラマでは、少しテーラーの主人が悪者になっている、今日この頃です。

経営者は商売第一です。御代から御給金も支払われるので、上に立つ者と職人のギャップは、現代でも変わりません。

昨夜の忘年会でも、「お客様と喧嘩できるか」「出来る」「出来ない」、私は販売していないので、無責任発言になりますが、 糸子さんのお客様への発言は理想ですし、職人にとっては、商売する人が、理想とプライドを持って欲しいと願っています。

糸子さんの発言は理想であっても、しっかり勉強して仕事に自信がないと、「ドレスに恥じない踊り子になってや!」なんて、お客様に言えない言葉です。

「良い服を縫製する」ことも、理想に向って職人は勉強します。

「理想の販売」とは、利潤や売れることだけを目指す手段が、理想の商売とは
思えません。


ところで、技術指導の松岡先輩に、撮影現場のお話をうかがいました。

やはり、縫いかけの服など撮影職場の小道具は、ご自分の持ち込みであったり、生地屋の生地は、梅田のテーラーさんが貸したそうです。

夜の10時頃から夜中撮影があるそうですが、「私等に夜中の呼び出しは辛いよ」
「時間の指定は全て24時の読み方をするんだよ」(でないと夜の呼び出し等があるので、朝晩が分かりにくいですよね)

ご自宅で縫製など教えたそうですが、マネージャーやスタッフなど一緒なので、四人位がくっついて来るそうです。

撮影の縫製場面は大分カットされていると、ご本人はガッカリ。

私もガッカリです。

ところで、テーラーの職人さんの一人は、笑福亭鶴瓶さんの息子さんだそうです。

もう、テーラー場面の撮影は、終わったそうです