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講習会の資料を作るために、何十年も前の裏地メーカーパンフレットを見ていると面白い数字がありました。
「オーダーメイドスーツが着やすく型くずれしない秘密は・・・」
「630個以上の部品をベテラン職人が263以上の作業工程を経て40時間以上かけて一着一着丁寧に仕上げるからです」 とありました。
良く分析しているなぁと思います。
私もラペルのハ刺しの針数を数えたことがあります。
私は糸の長さを決めて、一本で何針刺したかを数え使った糸数をXました。
私のハ刺しは、約700針が片方のラペルに刺してありました。
さて芯のハ刺しは何針になるのでしょうか?
もう一つは一本の糸をハ刺し終える時間です。これも分かっていると便利です。
例えば芯づくりのハ刺しに何針刺したか? 一本のシツケ糸を使い切る時間が分かると、芯づくりのハ刺しの時間はだいたい分かります。
芯づくりに必要な時間も分かります。(今は、私の芯づくり時間は質問しないで下さいね。確認するつもりです。)
技能グランプリに挑戦しているとき、自分の時間分析をよくやりました。
自分の作業時間が分かっていると、競技中は手元の作業と時計のニラメッコです。
グランプリも自分の仕事ができるか出来ないかだけなんです。(会場の雰囲気に興奮して手が早く動きます。でも力が入りすぎ指がツリました)
普段の仕事も自分の仕事が分かるには、他人様の仕事を良く見る、他人様の優れているところを良く見ることです。
仕事ダンスの引き出しが一つ増えますから・・・
「なぜ今、芯づくりなのか?」
だいぶん横道に反れましたが、台芯に手間隙をかけることも、どんな仕上がりジャケットにするのかが前提なのです。
表素材・デザイン別にジャケットの毛芯選別をします。バス・フエルト・スレキの
形も変わります。
仕上がり台芯の重さも スケルトンが約110g ・ウール100%毛芯は約130g〜
170gあります。
実習の材料はウール100%毛芯です。本バスで良い素材を選びました。(まだ手元にはありません)
今日は、「なぜ今芯・・・」至りませんが、次回に続けます。