マシンとハンド・・・そして資格。


機械生産と、手仕事生産の両立がないと、「ものづくり」の、技術立国日本は、世界と競えない。一個人が厚労省へ政策の矛盾を訴えた。

 私は、技能検定(国家資格)は手仕事の資格、社内検定が機械仕事の資格だと勉強して、良く分かった。

☆技能検定・紳士服職種は、①紳士注文服・製作作業(1・2級)②紳士既製服・型紙製作作業(1・2級) ③紳士既製服・縫製作業(1・2級)④紳士既製服・製造作業(外国人向け基礎1級)と、四つの作業に分かれている。     厚労省の決定事項・・・平成27年後期に、紳士既製服・型紙製作作業(1・2級) 紳士既製服・縫製作業(1・2級)の最終試験が実施され、平成28年に、紳士既製服・製造作業の名目で統合される。


 平成19年から始まった規正改革は、予算削減のため技能検定職種統廃合の名目で、有識者検討会に計られ、粛々と職種統廃合が実行されてきた。

「もう7年もの間、人数枠で職種統廃合されて、どれだけの税金の無駄遣いを削減できたのか、検証してください!」「人数枠で職種差別をしないで下さい!」「職種の実態を丁寧に調べ、相応しい制度をつくって下さい!」

一個人の訴えは、聞き入れては頂けませんでした。

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 厚労省は、協力団体が窓口です。紳士服業界の窓口は、全日本洋服組合連合会(全服連)です。6月22日に全服連理事長より、技能検定推進ご協力のお約束を頂きました。しかし、粛々と実施される職種統廃合は、厳しい壁が立ちふさがっています。「紳士服の廃止は、ありません。」「既製服と注文服の統合も、ありません。」私が、厚労省から伺っている返事です。つまり、紳士服職種を一つに統合すると言う事です。つまり、紳士注文服は、廃止すると言う事です。我々の業界で毎年100人の受験者を受け入れられません。紳士服の現場では、人数枠の職種統廃合は、大きな矛盾です。国家資格があるから、業界が繁盛するとは思っていません。国家資格を活かすも殺すも、業界と個人の問題だと思っています。資格を活かせなかったのは、個人として業界人として大きな反省が必要です。日本版マイスター制度も考えられていますが、ドイツマイスター制度も、時代に合った内容に変更されています。

「国家資格」とは・・・どうあるべきなのか・・・。生産業とサービス業を一括りに考えず、制度を活かす事も厚労省は、配慮すべきです。手仕事職種が消えてしまえば、人の魅力も消えてしまいます。

全服連安積理事長のご奮闘を、心より期待しています!


マシンとハンド生産の両立は、生産者vs販売者・消費者、決して敵同士ではないと思います。

私は、「マシン大嫌い!」だから、ガラケーを通していますが、Windows8を、指一本でブログ書いています。

「魅力は、楽しさ」から、生まれると思っています。

楽しい服づくり、続けます。その上での資格です。

・・・でも、生活あっての魅力かぁ・・・