ガラパゴス職人健在です。

私は、素材の性質を読むのが全てです。初めて相対するシルクサッカーです。
素材を理解した上の、ハ刺しでした。

ハ刺しの後は、アイロンでしっかりコロします。

素材の脅威です。全くハ刺しの役を成していません。寝かす事で、素材の特徴を活かします。

中綴じは、一人縫いの命です。一針の無駄もありません。

シルクサッカーでは、欠かせない補強です。

出来上がりの形をキープする手間は、惜しみません。

縦のユトリは、立体の絶対条件です。

しかし、アイロン処理で消えます。
熱で縮んでいるに、すぎません。

私の、良しとする形のイメージです。
素材に関わらず、自分のイメージに近づける仕事は、経験の積み重ねで叶います。
デザインの手間を見せる手段とガラパゴス職人の両立は、紳士服業界の環境を豊かに出来る事と考えます。
「ウエストから下の纏いつきは、むしろ邪魔」という言葉を、セミナーで聞いた事があります。
「第二の皮膚」と表現するのも、魅力的に映るでしょう。私は、否定しません。
ただただ、ガラパゴス職人を続けるだけです。
「ものを、愛していただく」ために・・・。