矛盾は矛盾です。なんとかならないでしょうか?

前略
大阪より思い込みの激しいお電話を申し上げました、杉山です。後継者の目を見ていると、黙ってはいられない性分です。失礼も多々ございました事を、お許し下さい。私の想いは、ただただ、後継者育成と業界発展が望みです。
6月22日は、東京より安積理事長のご参加を頂きました。関西の指導者はじめ将来の業界の担い手若い皆さんとの忌憚のない議論の中で、安積理事長のご英断を頂きました。全服連として社内検定推進の方針を、技能検定推進への方針変更をいただきました。私達の役目は、技能検定の充実と業界内でどのように活かす事が出来るのか、これからの取り組みが重要な課題となります。安積理事長より、厚労省への働きかけを強く望みます。職種統廃合の矛盾を一職種で覆す事は出来ません。総務省厚労省の取り組みを考えた時、試験実施は多くの困難が待っています。「45人の参加者があっても、廃止の対象」の、お言葉には絶望しましたが、私達は諦めません。紳士注文服製造職種の技能検定資格を、業界として個人でどのような活かし方があるのか、これまでの反省を基に、若い人達と勉強します。機械化された日本「ものづくり」環境も、全体像を把握しながら身体に叩きこむ技能を持ってこそ、機械の能力をフルに発揮出来る人材が育つと信じています。技能者が活かされた技能検定資格を考えます。紳士注文服製造職種は、技能検定の見本だと言って頂けるように、頑張ります。
技能検定試験実施を考えた時、この先の取り組みに大きな不安があります。45人の試験受験者があった時、施設・道具・材料・人員を、賄える団体が業界内にはありません。能力開発協会に問い合わせると、「協力団体にお願いします」との事でした。規正改革により税金は使わないけれども、協力団体の経費増額は、ご負担お願いしますとは、如何なものでしょうか。人数枠職種統廃合は、生徒よりも先生の数が多い、小中学校の統廃合と同じ考えでしょうか。職種の現場を見ない政策に、涙も出ません。一洋服職人として出来る事は、全服連理事長へ、「政策が変わるまで、粘って下さい」「廃止だけは、免れて下さい」とお願いするだけです。「ものづくり」「人づくり」の職種が、50万人参加の職種とは、テーブルが全く違います。私達は、国家資格の価値を高めるために努力します。その上で、技能検定の価値を認める人達に、受験を勧めます。そして、業界の大きな人材になって頂きます。
これからは、私の意見は控えます。若者たちは、国の宝です。
ありがとうございました。22日の資料を同封いたします。
草々
○○様