応援し続けます。

「若者は、国の宝でしょ!」
職業能力開発推進法という法律があります。そこには、「国家検定は、労働者の技能と地位の向上を図り、ひいては我が国の産業の発展に寄与しようとするものであって、労働者の技能習得意欲を増進させるとともに、労働者の雇用の安定、円滑な再就職、労働者の社会的な評価の向上に重要な役割を有するものである。」有資格者は、知識や技術が一定水準以上である事を、国によって認定されるものにすぎません。

若者の向上意欲を応援する事が、なぜに経費の無駄使いとなるのでしょうか。国を支える若者の意欲を、なぜに殺ぐのでしょうか。

国家資格の意義
【この業界以外の人の信用を得るためのもの】だと思います。
私は養子で今の父に出会った時、「電車の塗装をしている」と聞きました。具体的な仕事内容を聞いても「ふーん、そうなん」ぐらいしか思いませんでした。
「金属塗装一級持ってる」と聞いた時、「その仕事において高いレベルの技量持ってる人なんやな」と思い直しました。
私個人は十数年前、国家資格ではありませんがレディースのパターンメーキング検定一級をとりました。
その時の合格率は5%でした。難関です。
当時業界の認知度が低く誰も誉めてくれませんでした。
しかし私は「一級とったんやから職業人として恥ずかしくない行動をしよう」と思いました。
資格とはそういうものです。
一級は単なる通過点に過ぎないのに、そこで止まっている人、逆に退化している人、何人も見ています。どこの業界でもあることです。
私は頸部脊柱管狭窄症を若年から患っています。頸から肩、背中から腕にかけて痛みが走ります。
手には「こわばり、もたつき」があります。
整形外科の先生に職業聞かれて「オーダーの背広仕立ててる」って言ったら、顔をガーッとしかめまくって(身体と職業が全く合わないから)…
「まだそんな仕事あんの?」と聞いてきました。「そんなんとっくに、なくなったと思ってた!」と言う言葉が続きました。
私の身体では長くは職人続けられません。ゆくゆくは売る勉強して販売にまわらないといけません。
その前に一級とって整形外科の先生ぐらいびっくりさせてやろうと思いながら仕事に励んでいます。
業界以外の人にわかってもらえる国家資格には【強烈な力】があります。
もしとれたら、職業人として恥ずかしくない仕事をし続けたいです。それは職人、カッター、商売の枠にとらわれるものではないとも思います。                 鹿山美幸
やっぱり実名です。新聞の海外欄ってインタビューに応えた人の名前まで記載されてますよ。だから新聞って信用されるんです。

先日、私は、10人の皆さんに技能検定について問い掛けました。何人からも真剣にお応えいただきました。私は、決してい高望みをするつもりはありません。お役人さんは「一試験に100人の参加が望ましい」と言う事です。紳士服業界の中央は「技能検定がダメなら、社内検定を申請しよう」と言っています。この判断は、若者の意欲を殺ぐものと思います。私の恐れは、技能検定も社内検定も無くなる事です。
私は、鹿山さんの「職業人として恥ずかしくない仕事をし続けたいです」を目指す、若者たちを、応援し続けます。「私、社内検定試験も受けますよ」とありました。