くどいですが・・・


くどいようですが・・・




文章が出来ました。







平成26年7月、来年の一級技能検定試験へ向けて頑張っているだろうと、受験予定の技術者に電話をしました。すると、「紳士服製造1・2級検定試験は、廃止されます」「これまで、いろんな手を尽くしましたが駄目でした」若い技術者の落胆の声でした。平成26年度の検定試験は、手続きの不備で中止になったのは、知っていました。しかし、廃止になるとは、どういう事でしょうか。紳士服業界で必死に勉強努力している、若い技術者達の芽を摘むことになりかねません。




その日から、紳士服製造1・2級技能検定試験廃止となった原因は何なのか、沢山の方々に問いました。そして、「受験者・人数枠」という壁があることが分かりました。後継者育成を援助する予算が少ないために人数枠を設け、達成できない職種から排除する仕組みは、能力促進を考えると本末転倒です。紳士服業界に後継者がいるといっても、多くはいません。人数枠がある以上、検定試験に若い技術者を送り出す事が出来ません。他の技能士会の皆さんも後継者育成には、ご苦労されているのではないでしょうか。




「後継者育成には、お金と時間が必要だ」これは、人を育てる上で、どんな職種であっても技能者から聞こえてくる言葉です。技能者の技術伝承も、若い人達が生活出来ない限り、技術者は業界から離れてゆきます。1・2級技能検定資格は、後ろ盾のない若い技術者にとって、大きな支えとなり消費者にも信用の証になります。若者の前向きな努力が水泡に帰すのは、紳士服業界にとっても大きな損失です。




職業能力開発促進法を調べても、人数枠はどこにも記されてありません。人数枠が、一つの職種の差別に感じるのは、間違いでしょうか。技能検定とは には、「平成26年4月現在114職種について実施されている。技能検定の合格者は平成25年度までに385万人を超え、確かな技能の証として各職場において高く評価されています」とあります。平成14年の指定試験機関制度の導入で、検定受験申請者数も大きく伸び合格者数も伸びています。その一方で受験できない技術者もいます。私は、この矛盾このギャップは、何だろうと思いました。




昨年11月に、全服連から技能検定について説明会がありました。「新幹線が開通するたびに、地方の洋服組合が全服連から脱退する」「洋服は産業では無いと、国からいわれている」地方の切り捨て、職種の切り捨てが、見えてきます。しかし、日本国を支えているのは、決して、東京の中央だけで支えているのではありません。大企業だけで支えているのではありません。分かっているようでも、人の集まる東京の人達の個人主義には、落胆してしまいます。大阪府能力開発協会S氏のお言葉が脳裏に浮かびます「大阪は一人でも参加者がいたら、試験はやります」「国が動くように、東京に働きかけて下さい」、地方からの呼びかけも、中央の決定権者には、なかなか通じません。中央の紳士服製造1・2級検定廃止を決定づけているのは、「東京からは、参加者が一人もいない」と、後継者育成の後ろ向き姿勢が改められない限り、検定試験復帰の望みも難しいと思います。東京から、縫製仕事を受けている技術者もいます。東京も技術者不足には、変わりありません。中央のリーダーシップで地方も一緒に、後継者育成を本気で考える時ではないでしょうか。




一職種に一人の参加者がいたら、みんなで応援出来る技能検定制度の環境をつくる為の、人数枠廃止をお願いいたします。若い技術者達が、安心して技術研鑽に励む事が出来ますよう、人数枠廃止をお願いいたします。







職業能力開発促進法・第一章・第一条(目的)労働者が自ら職業に関する教育訓練又は職業能力検定を受ける機会を確保するための施策等を総合的かつ計画的に講ずることにより、職業に必要な労働者の能力を開発し、及び向上させることを促進し、もつて、職業の安定と労働者の地位の向上を図るとともに、経済及び社会の発展に寄与することを目的とする。




技能検定とは(技能検定の概要) 技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。
 技能検定は昭和34年に実施されて以来、年々内容の充実を図り、平成26年4月現在114職種について実施されています。技能検定の合格者は平成25年度までに385万人を超え、確かな技能の証として各職場において高く評価されています。     (中央職業能力協会ホームページより)







ほんまに、くどいですね。




でも、言いたい事は、もっともっとあります。




でも、携わるみなさん全員が、前向きにご協力いただけない限り、前進はありません。




一級技能検定資格を、消費者への信用と安心の証として、業界で活用する事が出来ないでしょうか。




後継者育成には、経営者・販売者・技術者・・・皆さんの、ご協力が必要です。




後継者のいない職種は、消えてなくなります。




こんな、憎まれ口を書いているから、今回の健診結果は、「脂肪肝の傾向」→「脂肪肝」となり、肥満度+6%、メタボリックシンドローム★86.5と、なってしまいました。




今年の月例会は、実技です。




その前に、段取りの準備が始まっています。




頭の中は、メタボでは無いのですが、自分自身の、矛盾とギャップです。




矛盾とギャップを、なくしましょう!!