ビッグマンモス
: http://blogs.yahoo.co.jp/arutizan2010/13560143.html
大阪の団体に問い合わせると「東京に協力いただいて、申請してください」と言われるし、今日は、東京からの説明があると言う事で、若い人達の想いを伝えようと準備して臨みました。
今日の大阪は、良い天気でした。重い心でしたが、青い空に勇気をいただきました。
若い人達は、仕事を休んで臨みました。関西の関係者の皆さんも沢山集まりました。
関西の皆さんの想いは、全服連の役員さんに伝わったと思います。
一時間の話し合いでは、私は頭が悪いから理解できませんでした。「あなたの言う事は、充分分かってます」「それは、伝えています」「でも、ダメなんです」厚生労働省には、伝えているとの事でした。
それが、今日の結論でした。
詳しい事は書けませんが、結論は川に浮かぶ落ち葉でした。
肩書きも全て書いて、関係者の皆さんへ送りました。
関係者様へのお願い
平成26年11月 吉日
平成26年は、アジア大会に始まりアジア大会で終わると言っても過言ではない日々でした。全服連安積理事長の先導のもと、デザイナー協会・各府県洋服組合・技術者団体の全面協力で大盛況でした。若い世代の頼もしい活躍と熟練者の知恵と経験の連携は、お迎えするアジア各国のお客様への安心と感動のおもてなしとなりました。
国内国際ファッションショー・裁断仮縫い競技等々、今もリズムと笑顔の風景が脳裏に浮かびます。
時代の流れとともに、新しいエネルギーを受け入れ発展する洋服業界に幸あれと願うばかりです。
私は、業界の一職人として案じている事があります。先達に培われた伝統を、どのように守り伝える事が出来るのか。
ある日「紳士服製造一級試験がなくなります」「私たちは蚊帳の外です」「受験者が少ないので・・・」若い人の諦めの言葉には、驚きました。今年の一級技能検定試験は、事務手続きの遅れで中止となった事は聞いていました。来年実施の予定で頑張っている若い人もいます。しかし、「もう一級はなくなります」と諦めている声を聞くと、問わない訳にはいきません。
大阪府能力開発協会・人材育成課のS氏へ問い合わせました。「国から全国で50人の参加者がいなければ、その職種は省きますと言われている」「以前は、百人でしたから人数は考慮されています」
私「その50人枠は、いつまでクリアー出来ていましたか?」「全国と言っても50人枠は厳しいです」
協会「昭和の時代です」
私「平成になっても、紳士服の一級試験は行われていました」「クリアーしていたのですか?」「私には、考えられません」
協会「大阪は、一人でも参加者がいたら試験はやります」「しかし国の指示がないと大阪は動けません」「国が動くように東京に働きかけて下さい」
私「なぜ、大阪に参加者がいるのに大阪から国へ要望を出していただけないのですか?」「私は、国の人とディスカッションをした事があります」「テーマは後継者育成でした」「私は、国には国の、自治体には自治体の、団体には団体の、企業には企業の、そして個人には個人の、やるべき事があると言いました」「しかし、国は補助の削減・試験の廃止、企業は人件費カット・即戦力・ヘッドハンティング・派遣社員と、お国と企業は、後継者育成のリスクを負う努力が見られないように思います」「後継者育成は、個人に任せるのですか?」「後継者育成には、“お金と時間が必要だ”とは、どんな業種からも聞かれる言葉です」「若年層が減少する時に、50人枠は時代錯誤です」「人数枠こそ廃止すべきです」「若い技術者にとって一級資格は、夢と希望の冠です」「冠だけは奪わないでください」
能力開発協会の方には失礼な発言だったかもしれません。しかし、私が師匠先輩に育てて頂いたように、若者の悲しみを見過ごす訳にはいきません。若者は、国の宝です。若者が意欲を持って修業している姿は、頼もしいです。
技能検定は若者への投資としてお考えいただき、技能検定の人数枠が廃止され一人でも多くの技能者が増える事を願ってやみません。
国・自治体・団体・企業・個人・・・、それぞれの立場で真剣に後継者育成を考えていただきたいです。
どうか、全服連の皆様、洋服業界の皆様、後継者育成の一環として一級技能検定の人数枠廃止の呼び掛けをお願いいたします。どんなに少ない業種であれ一人でも参加の意欲のある人は、みんなで応援出来る体制になるようお国への要望をお願いいたします。
大阪洋服同志会会長 杉山一郎
大阪洋服技能士会・デザイナー協会会員・一級技能士・全技連マイスター取得・アビリンピック・技能グランプリ1位・杉山賞・熊谷賞受賞
今日は、こんな文章を書きました。
全服連の皆様へのお願い
私は、職人の立場から、紳士服製造一級技能検定廃止決定が、残念でなりません。先立ってお送りしました文章は、個人としての想いを書かせていただきました。「国・自治体・団体・企業・そして個人」「お金と時間が必要」、後継者育成への想いを書かせていただきました。しかし、時代と環境に合わせた後継者育成の難しさを感じています。つまり、国も自治体も団体や企業、そして個人も、それぞれに若者を育てたい想いは持っています。しかし、現実に見えてくるものは「人件費カット・派遣社員・・・」と、個人には厳しい現状があります。本当に若者達が技術を身につけ社会に貢献できる場が有るのかと、心が重くなります。
その中で、技術者には一つの灯であった紳士服製造一級技能検定の廃止が決定されたと伺いました。お国の決定ですから、覆す事は不可能かと諦めの言葉も聞こえます。しかし、大阪府能力開発協会・人材育成課への問い合わせ(11月13日)では、検討中と伺いました。そして、お国からの指示があれば「大阪は、一人でもやります」と力強いお言葉もいただきました。私には、人数枠の定義が見えません。100人→50人(開発協会)→30人→20人と、伺う人によって人数枠は下がってゆきます。参加者人数枠もはっきりしない中で、参加者が少ないからと、厚生労働省が紳士服製造1・2級技能検定廃止を決定するとは、単純に考えられません。
平成26年度(後期)実施職種一覧を調べてみると、特級職種が26職種、1・2級職種が54職種実施されます。その規約には、一業種の最低人数枠は、どこにも記述がありません。全ての実施職種が、はっきりしない参加者人数枠を達成しているのでしょうか。そして、特級技能には、紳士服製造が含まれています。参加者人数に関係なく、お国の受け取り次第で、参加職種が左右されていると思えてなりません。
紳士服業界として、後継者育成の意欲が問われているのだと思います。お国の問いに「縫製の勉強している若者がいないので、1級試験の参加者はいません」と断ってきた年が何度あったでしょうか。「勉強する若者が出てきました」「一人でも参加させてください」とは、虫のいい話かもしれません。(私の発言を、反省しました)
そんな中で、厚生労働省は、「技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。技能検定は昭和34年に実施されて以来、年々内容の充実を図り、平成25年4月現在114職種について実施されています。技能検定の合格者は平成23年度までに359万人を超え、確かな技能の証として各職種において高く評価されています。」恒例行事として、実施されています。
厚生労働省・職業能力開発協会の、ものづくり基礎強化として、第51回技能五輪全国大会・第42回技能五輪国際大会・第27回技能グランプリ・第9回若年者ものづくり競技大会が行われています。卓越した技能者として現代の名工が、昭和42年に創設され、その道で第一人者と目されている技能者として表彰されています。技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示し、技能者の地位と技能水準の向上を図ることを目的とするとあります。
大阪技能士連合会としても、大阪府技能競技大会・ものづくり派遣事業・市民フェスタ・ハッピーアースディ大阪等など、行われています。
このような行事を私たちは、どれだけ承知しているでしょうか。一級技能検定も、その中の一環であるという事に気付きました。しかし、私達も、個人として団体として、精一杯の事をやっていると思います。後継者育成もそれぞれに考えていると思います。それでも若者が夢を失う結果になっているのは、私には紳士服業界の仕組みに問題が有ると思えてなりません。
洋服組合部外者として危険な発言ですが、全服連傘下に都道府県洋服組合があり、洋服組合の傘下に技能士会はじめ各技術者団体が存在する仕組みが理想形です。それぞれが、それぞれの情報を共有し行事推考の連絡会議を経て実施され協力し合い、実りある結果も生まれてくると思います。各団体組織の力量減少は、確実に進行しています。時代に合った組織改革こそが、洋服業界が発展できる道ではないかと考えます。
お国の行事に関心を持ち協力し得る体制は、洋服組合主導協力以外に、無いと思います。そして、お国への協力が出来ない限り、それぞれの後継者育成も叶わないと思います。そして、後継者こそが、洋服業界の希望だと思います。
洋服業界に蓄積された経験と知恵、そして若い情熱と未来が一つになれば、難しい問題も解決できると信じています。
若者の悔し涙が、喜びの涙へと繋がるよう、願ってやみません。
どうか、ご検討の上、もう一度お国への紳士服製造1・2級技能検定復帰の申請を、よろしくお願い申し上げます。
平成26年11月吉日 大阪洋服同志会会長 杉山一郎
やはり、技能者の証を若い人達にも・・・
私は、まだ、諦める事が出来ません。もう少し納得がいくまで行動してみます。
人数枠廃止を訴えます!!
http://www.osaka-noukai.jp/exam/siken_1/index.asp
説明会終了後、ある先生をお尋ねしました。
その帰り、ふと気付きました。
そうだった・・・
夕方になりましたが、食事して帰りました。
ビッグマンモスの昼寝を感じました。
おやすみなさい。