大切な本です。

疲れぎみの、今日この頃ですが、帰宅すると、楽しみにしていた本が届いていました(^−^)



ピースの心でしたが、疲れた顔になってしまいました。(バックも、ボロ隠ししたつもりが・・・)





私が格好つけても、最悪の写真姿となってしまいました。



最悪の姿であっても、そのまま姿の写真をブログに載せました。

それは、本のページを捲ると、一枚一枚の写真から、飾りではない姿の写真がありました。

 「ハリスツイードとアランセーター」著者谷川喜美 写真阿部雄介(万来舎) 

ミステリアス・アラン(6ページ)より。

アランセーターについて書いてあるのを読んだ。アランの柄は、日本の「家紋」と同じで、編んだ人の名と家がすぐに分かるといった内容だった。

この情報を確かめに、著者長谷川喜美さんは、旅するのです。

酔いどれ機長や原っぱ滑走路、人慣れしてない島民・・・取材拒否の中から、取材が始まります。

「この編み柄にはさぞかし深い意味がおありでしょう。例えば家紋のような」

答えは、「・・・」 肩すかしをくらい、勢いあまって前のめりになった取材陣であった。(答えは、私に聞くか、本を買ってくださいね)



あとがき(154ページ)より

沼尻氏 「その土地が生み出し、育み、その場所でしか作ることができないものがあります。

男の服飾というものは、そういう背景も含めて、楽しみとしたのです。

今日、工賃が一番安い場所でしかものづくりは行われません。

アジア地域で編まれたアラン風セーター。そんな「似て非なる者」で満足している精神の貧しさというものこそ、危惧するべきことではないでしょうか。



「現地に取材に行き、この資源も大きな産業も何もない、歴史的に貧しい島で生きた人々の話を聞き、自らの人生を受け入れて精一杯生きる人々を見るにつけ、私の中で、新たなもう一つの疑問がわき上がってきた。

ハリス島やルイス島、そしてアラン諸島では、島の人々の人生のすべてを肯定的に捉えるたくましさ、掛け値なしの人々の親切、日常的に見せる穏やかな表情に出会い、人の人生にとっていったい何が幸せなのか、このことを幾度も考えさせられた。」 と、著者は、記しています。



私も、ものづくりの一人として、お二人のお言葉が、深く心に残りました。

職人サラリーマンとして生きた20数年、「良い物は、高い」と頑固に言い続けたのは、「ものづくり」が、効率だけでなく、「もの」に心を込めることで、大切にしていただける「ものづくり」となる事を、信じているからです。

しかし、「売れるもの」が「良いもの」、「良い物が安い」のが、求められる物でした。



「ハリスツイードとアランセーター」

ご本を熟読し、ものづくり人生に活かしたいと思います。



長谷川喜美様のご本が、沢山読まれ、「ものづくり」の心が広く伝わる事を、願っています。





フェイスブックで「お友達」になっていただいた、有名人のご本です。



「命」「生き様」を、感じる本です。



疲れたとき、落ち込んだとき、そして、気持ちの良い朝も、時々ページを開きます。

大切な、ご本です。.