「宝物」

今日は、予定していた同志会月例会が、中止となりました。



思いつきの職場整理を手掛けても、整理が出来ないのは、私の欠点です。



捨てる美学というのがありました。職人の私には、材料を捨てる事が出来ません。(つまり、整理が出来ません)

私の、相棒がケースから顔をのぞかせました。



職人ドラマの一枚をご紹介します。(もう、サボり出しました)

D&Gは、ダメージ加工を施しファッションとしました。





これは、12年間で本当にダメージを受けてしまったエプロンです。




入社した1996年、妻が譲ってくれたエプロンを、私は12年間愛用しました。



ボロボロになったエプロンですが、我が家の生活を支え、ものづくりの喜びを共にした相棒です。


デニムの生地が心地よく、ボロボロになっても洗濯をしてもらいながら、使い続けました。



裏から、新たなデニム地を当て、ミシンで縫いつけました。でも、それ以上使うことは、ありませんでした。



ある日、お店の催しで、故小林繁さんのサイン会がありました。

オーダーサロンも出店していたので、紳士服に興味のある小林さんからのお言葉は、今も懐かしく蘇ります。


私にも、サインをいただけると言う事で、

私 「汚いですが、私の宝物です」と、差し出すと、小林選手は、ニコッとしたお顔で、ペンを走らせていただきました。

小林選手「頑張ってください!」



エプロンの力強いサインは、私のモチベーションを上げてくれる、大切な品となりました。


しかし、小林繁選手の、あまりにも早い旅立ちは、ショックでした。





今日は、宝物のエプロンを付けてみました。

「一球一球、常に120%で投げていた」小林選手のお言葉を胸に、明日から私も、「全力投球!」です。





61年間使ったこの身体・・・12年間使ったボロボロエプロン・・・、どちらも正味ですが、賞味期限までは、メンテナンスで、乗り切ります!!(^−^).