生きている!
今日の仕事も、きつかった。
きついから、やりがいがある!
先日から手がけていた、大きい芯を完成させ、大きい肩パットもつくり、セットにして、仮縫い工場へ出しました。
仕上がりの悪い上着に、アイロン仕上げして、背ミツあたりの、落ち着きの悪い上着は、襟を解き調整して、直しました。
まだまだ、ありましたが、体を動かすのは、楽しい!です。
「2月の悪夢」は、忘れられるものでは、ありません。
「仕事が出来る幸せ!」 「健康である幸せ!」に、感謝しなくては・・・
みんなは嫌がるけど、私が好きな仕事があります。
ボイラーから、蒸気が上がります。
横から見ると・・・
銀色に光るステンレスの上に、両手で生地を滑らせます。
3秒ほど、ジッと我慢、生地を滑らせ3秒、ジッと我慢の繰り返しで、3・1mの生地を滑らせます。
両手の持ち方が悪いと、手前から、蒸気が漏れ火傷します。
3mの生地は、まだ楽ですが、2パンツのスーツになれば、5mの生地になりますから、蒸気を含んで重たくなります。
重たい生地を、たたみながらの作業は、辛いですが、楽しい瞬間があります。
生の生地が、熱い蒸気に触れ「キュン!」と縮む瞬間があるのです。
3秒の「キュン!」瞬間を、確認するのが、楽しいです。
毎日手にする原料のウールは、繊維の中で、2パーセントに過ぎないのだそうです。
ほとんど、化学繊維などが、原料になっているのでしょうか。
スーツの生地を扱う者にとっては、2パーセントは信じがたいことでしたが、スーツ生地も繊維の一部と考えれば、納得が出来ました。
また、ウールは、健康にも良いのだそうです。(フェイスブックの友が書いていました)
貴重な「生き物の恩恵」に、感謝です。