冷や汗・・・
6月からの、教材をつくっています。
10ポンドの、アイロンです。
片手では、アイロンが、重いのです。
重くないように仕事を進めるには、コツがいるのです。
(慣れですね)
経て横の地の目を、正すのが第一・・・
蒸気と熱で、生地の伸縮を繰り返すことで、生地が落ち着きます。
つまり、生地の性格を確認します。
よく縮み、よく伸びる・・・
この生地の特徴です。
性格が解れば、こちらのものです。
正して、寝かせます。
この工程は、生地を活かすうえで、重要です。
全て、生地の特徴をつかんだうえで、作業を始める。
10ポンドのアイロンは、生地をしっかり正すうえで、重宝します。
昔から、職人仲間でも、7ポンドのアイロンを使っていました。
10ポンドのアイロンは、特注なのです。
私が、特注したのでは、ありません。
昔、あるテーラーさんが、特注したアイロンです。
「アイロンのタキイ」は、有名でした。
7ポンドのアイロンも10ポンドのアイロンも、形が同じなので写真では、区別出来ないでしょう。
10ポンドは、使い方を間違えると、腕を痛めます。
(私も、痛めました)
力を入れないで、アイロンの重さを、活かすことが、コテの効いた仕事として出仕上がるのです。
教室では、このアイロンは、使えませんが、ある道具を最大限に活かすのも、洋服職人の仕事です。
「この生地あって、この服あり」
そんな、アイデアジャケットを、6月から始めます。
5月に、フィッティングを済ませた、教材は9月から縫製を始める予定です。
なんと勝手な、授業内容か・・・
すべて、私の都合なのですが、生徒さんやオーナーに了解いただきながらの、進行ですから、お許しください。
実験材料を、教室で縫います。
どんな、作品になるかは、8月の夏期講習会で、お披露目ということで、「秘密」です。
結果を出さないといけない、真剣な作品です。
一か八かの行動は、毎年のことで、今年は、教室まで巻き込んでしまいました。
6・7月の2カ月は、アイデア作品を、真剣に製作します。
失敗も成功も、そのまま、生徒さんに見ていただきます。
6月5日の教室は、メチャ柔らかい「芯づくり」と、「芯据え」を予定しています。
スリル満点の、教室をご期待してください。
(冷や汗・・・)