消さない努力

またまた、技術です。

仕事以外は、今頭の中が、4月から始まる教室の事です。

私が受け持つのは、5月からにしていただきましたが、迷惑ばかりの、アルバイト講師です。(ジャケット製作)

でもでも、皆さんにご協力いただき、5月から授業開始です。

今は、教室で必要な道具・材料を揃えています(揃えていただきました)。

慣れない道具と場所で、自分の仕事が出来るのか心配なのが本心です。

オーナーからは、私の意向に、極力近づけるご協力をいただいています。

オーナーの熱意にお応えすることになるのか、裏切ることになるのか、分かりませんが、私の熱意として、ウール素材で難しい生地の縫製です。

柔らかい生地と、硬い生地のジャケット製作です。

先に手に入りそうなのが、スーパー160のカシミア混の生地です。

カシミア混は案外難しいのです。
カシミアの柔らかさと羊毛の絡みは、シャキッ!とした仕上がりになりません・

スーパー160も縫うのは難しいのです。
10年ほど前のスーパー210の生地は、フワァフワァと軽かったのです。(相撲を見た後、升席から立ち上がる時、「ズボンを穿いているのを忘れていると思った」と、お客様からのお声があるくらいです)
今のスーパー230は、肉厚なのでしっかりした重みを感じます。繊細・しなやか
・・・表現は難しいですね。お誂えになった、お客様だけの楽しみでしょうか。

スーパー160ですよね。頑張ります。



人前で縫うのも、難しいのです(隠れて縫いたいのが本音です)。


教室の5人の生徒さんからも、大変熱意を感じています。

熱意が集まれば、良いものができるでしょう。

来年5月まで、頑張ります。


この、アイロン入手は、今は不可能になってきました。


この型の人体も不可能です。


技術も消えつつあるのですが、今は、道具も生産されてはいないのです。

技術立国・・・もう一度、考え直す必要があるのでは無いでしょうか!

人と物が、消えつつあります。