行政哲学と豊かな社会。
減災へ「滋賀モデル」1月4日 毎日新聞記事より
「従来の治水政策の問題点は?」の問いに、
行政に 「知らしむべからず よらしむべし」 と言う哲学がある。
ダムがあるから安心で、住民はリスクを知らなくてもよい。
政治のハード整備の、哲学だそうです。
「人が住むところのリスクを、皆が共有すると言う目で歩くと、昔の人は水を逃がす工夫をして、危ない場所には住まなかった事に気づく」 とあります。
リスクが明らかになっても、首長は住民の苦情を恐れ、説明する覚悟が弱い。
そして、被害を受けたら、「想定外」と言う。
嘉田由紀子滋賀県知事が、問題点を述べた記事です。
「水害を最小限に抑えようとする「滋賀モデル」は、治水政策転換の呼び水になる可能性がある。」 のだそうです。
こんな行政哲学があるのですね。
哲学の無い昔の方が、良い行政をしていたのではないでしょうか?
昔の人の経験は、言い伝えとして残ります。
言い伝えは、子孫への愛情から出る言葉です。
昨年は 「想定外」 の言葉が、流行しました。
地震・津波・原子力・・・ これからも 「想定外」 の政策が続くのでしょうか。
「想定外」を連発する、責任者にも子孫はいると思うのですが、自分の子孫に降りかかる災難も 「想定外」 と軽々しい言葉で済ませるのでしょうか。
お上には、何も問題視されていないように感じる、3万人以上の自殺者は「想定内」なのでしょうか。
お上を頼らず、まず、生きることを考えて欲しいと、願わずにはおれません。
行政哲学は社会に蔓延しています。
壊す術は一人が「生」を選ぶことに尽きると思います。
生きるため、子孫を残すためには、一人一人が利口になってお上に発言することです。
私の手段は投票です。
「愛情の行政」無くして「豊かな生」は、望めません。
「一人が利口になる事」って、「自分で考える」ことです。
マスコミの報道・思想・宗教・教育・・・
この歳になって、鵜呑みにしていた自分が恥かしいのです。
先人の首長は、偉かった。
今は若者に、教えられます。
せめて、洋服職人の私は、愛情の技術伝承に努めます。
そして「生きる」ことに、精を出します。
心豊かな社会になりますように・・・