いじめられていませんか?

素材を生かす事。


生地素材は、縦横糸で織られているか編まれているのが、殆どでしょうか。フエルトのように固められている生地もありますね。

編まれているジャージ地は、縫製方法が異なります。

縦糸・横糸で織られている生地に付いては、地の目を通すのが縫製する上で絶対条件です。

縦糸は強い糸ですが、張りがあるのは横糸です。 縦糸は強いので伸びません。 横糸は少し動きます(伸縮あります)。

横糸はモヘアなど入り、張りが保たれます(表地)。

台芯も同じ事、バスが入るのは横糸です(張りが保てます)。
毛芯には、ヘアーなど入ります。
柔らかく軽くするため、縦糸は綿糸の毛芯もあります。

素材糸の性質(クセ)をしっかり掴み、地の目を通す事を心がけるべきです。
表地の、ウール(羊・カシミヤ・ウ゛ィキューナ等)・綿・麻・シルク等・スーパー100&230・撚り、表素材の性質を掴むのは、触ってスプレーしてアイロンする事を、繰り返す事です。

じゃじゃ馬の生地が、おとなしく馴染むまで、生地をいじめるのです。

仕上がりの形で生地にいじめられるか、先に生地をいじめるか・・・です。

素材の性質(クセ)は、意識して素材を見て触る事です。
良い生地と裁縫はしたくない(仕上がりイメージ)生地は、触ると分かります。

天然素材の性質が分かるなら、仕立てだけでなく、お客様へのアドバイスとして
一緒に「ものづくり」が楽しめます。


講習会の前日、必死にアイロン当てたのは、素材と戦っていました。

ご参加いただいた皆さんが、いじめられない様に・・・