株男さんそしてMさんは、ブログの友人・庭の仲間です。
(この写真は、ラペルのハ刺し後アイロンで締めたあとクリーズラインの線を引くところです。)
株男さんの質問で、ラペルのハ刺しも横にするのですか?とありました。
よく聞いていただきました。 良い質問です。
株男さんに、私からの質問です。
ルイスミシン(ハ刺しミシン)と、手ハ刺しの違いをお答えください。
手ハ刺しは写真のように、縦に刺しています。ルイスも縦に刺していきます。
同じ方向に刺しても違いはあるでしょうか? 無いとするならルイスミシンが10倍早くハ刺しは終わります。 手でハ刺しをするところに意味があるのでしょうか?
私は、それだけの理由ならルイスミシンを選びます。
株男さんの質問にはお答えしました。(縦ハ刺しです)
株男さんゆっくり考えてくださいね。(私の質問)
ヒントはバネでしょうか。ミシンに出来ない手の妙があるのです。
株男さんの面白い発見を期待します!
Mさんも一緒に面白いアイデアを待っています。
芯の作りも同じ理屈なのです。
工程には「正しい」「間違い」は無いと考えています。
株男さんも商品を解いて勉強していますが、解く前の形シルエットを
ようく見る、触って着て感じることが一番大切かなと思います。
つまり、その「完成の為」に工程があるのです。 毛芯も接着も、ハンドも
マシンも、製作者は完成をイメージして素材・工程を選びます。 全てに・・・
いかがでしょう。 私の考え・・・ 私はそのように考えてハンドとマシンを
活かしています。
昔の洋服職人さんは上手くて早かったのです。仕事も多かったのですが、素晴らしい仕上がりの服をよく見ました。
今は付加価値に繋がることが必要かなと思います。
時間をかけるのが良い服と、私は思ってはいません。
手間隙は意味が必要です。 意味の無い時間は無駄です。
意味があっても消費者に伝えなければ、意味のないもの同然と考えています。
これは、あくまでも私の考えです。
そう言う意味で、10人の製作者がいるなら10の魅力があるのがこの世界、
素晴らしい業界です。