やるべき事を、精一杯に努めます。

ご案内
第三回 大阪洋服同志会5月度月例会 
平成27年5月10日(日) 大阪洋服会館 4階 会議室
月例会も、今回で第三回となりました。ここまで来るのに紆余曲折がありました。私の想いと皆さんの要求が、そう簡単に進める事は出来ません。だから、面白いのです。皆さんの真剣な要求は、嬉しい要求でした。高田講師の惜しみないご指導で、縫製する前の勉強が出来ました。製図・フィッティングは、パンツの設計図が示される重要な工程です。その上での、縫製です。
これからは、私の受け持ち紳士パンツの縫製ですが、設計図を正しく形にする事が勉強の目的です。同じ設計図でも、作者のイメージが違うと、仕上がりの形は変わります。それが、丸縫い技術者の魅力でもあります。
設計図からの形はイメージ出来ても、私の描くシルエットは、皆さんの形とは違うと思います。私の描くパンツのイメージは、40年前の形です。時代が違うといっても、私が皆さんの形に合わせる事はしません。皆さんに合わせるのなら、わざわざ足を運んで頂く必要はなく、勉強しても意味のない事です。
40年前は職人が沢山いて、もっと上手になりたいとみんなが思っていました。切磋琢磨の紳士服業界でした。私は、へそ曲がり洋服職人を通しました。40年前の仕事を、今も続けています。ガラパゴス職人と言っていただいても結構です。勿論、私の想いは、社会に通用しませんでした。なので、貧乏職人を続けています。なのに、楽しいのです。裕福になれなかった家族にとっては、迷惑な話です。表面の手間を見せる仕事は、楽なのです。手抜きをしても分からないし、本物を見抜く人は少ないです。単純に、職人の拘りでしかありません。収入が大きく変わりました。決して拘りが、高収入には繋がりません。40年耐えての、生き残り職人です。生き残り職人仲間の平均年齢は、70歳をとうに過ぎています。もう後がない、危機感持っての行動です。
「今、出来る事をやる!」ただ、それだけです。
皆さんは、わざわざ足をお運びになるのです。あなたの感性で、今の時代に活かして下さい。魅力的な物が、巷に溢れています。私達の技能は、想像する仕事です。こんな楽しい「ものづくり」は、ありません。失敗も少しずつ成長してこそ、楽しくなります。同じ失敗は、しないで下さい。一緒に成長しましょう。
(一部) am10:00〜pm1:00  (実習) 質疑応答
(二部) pm2:00〜pm5:00  (実技)
テーマ「膝当て貼り・ピスポケット」 (クセ取り後の素直な処理と、立体ポケットづくり)

参加料  同志会会員・無料  一般(一部)1.000円 (二部)500円  
DVD製作中です。  500円
二部だけのご参加も、大歓迎です。
お問い合わせ先  杉山一郎  cocoro.09.11@m01.fitcall.net
大阪洋服同志会