否定・・・



http://blogs.yahoo.co.jp/arutizan2010/13357744.html



私の生き方を否定する人がいます。私の仕事を否定する人がいます。

作品を良く魅せるために、「しっかりした仕事をしなさい」と言っていただいた青木先生のお言葉も、ある意味、私の仕事理論の否定でした。

私は、否定の先に向上はあると思っています。「よし、先生の言われる事に挑戦しよう」「芸術作品にしよう!」と、心に決めました。

14日の月例会で「私は、青木先生の指示のもと、芸術作品をつくろうと挑戦しました。」「芸術作品には、程遠い作品となりましたが、理論の引き出しが、また一つ増えました。」「今後、皆さんにお伝えする事が、一つ増えました!」

否定から始まる前進もあれば・・・

お客様に納まらない上着を、カッターの指示のもと、私がお直しする事になりました。

カッター「パターンはパーフェクトだから、指示通りに・・・」

袖を解き、地衿を解きました。アームホールを締め地の目を正します。

パターンを正確に縫製するには、地の目を正確に見るしかありません。

平面と立体は、直線と曲線の理屈が重要です。

私の形(体形をカバーしたシルエット)が、出来ました。

私は、仕事でも自分の理論を通します。

カッター「私の形になっていない」「反身だから、背は平面でよい」との事でした。「私の形にしなさい」との事でした。

私は、パターンに口出ししませんが、縫製の理論も通します。

カッターの形でも、違う形はつくれない。「自分でつくりなさい!」と、断りました。

カッターは、袖グリ綴じを解き肩パットを変え、形をつくりました。

当然、私の形から変わりました。

この形ではシルエットをつくれないと思いますが、自分の手で自分の形をつくるカッターは偉いと思います。

お互いの形を否定した結果ですが、後味の悪い否定でした。

否定から生まれる「形」は、良くも悪くも深いです。

「洋服職人」の、お話でした。

生き方の否定・・・誰から否定されても、職人の生き方を通します。