スーパー190sのスーツが仕上がりました。


「立体縫製だ」「基本が大事だ」「・・・」いろんなことを言っても、形がすべて・・・

・・・すべてが形 ・・・ですよね。

形からの点数を付けるなら、今回の縫製は 65点  まだまだ勉強です。



機能面から、ボタンの位置で引いても、袖下に溜まりがない事が肝心です。


それには、袖を引き上げて台芯に固定することです。


タレ綿をしっかり馴染ませるには、袖の内側からしっかりアイロンでコロします。


私が、一番大切にしている事は、商品に「心を込める」と言う事です。
袖付けが終わり、袖綴じが終わり、タレ綿の処理が終わった後、袖をひっくり返します。
袖口に、ゴミが溜まっているので、取り除きます。


「活かすもコロスも、袖次第」
技能グランプリに出場した折りに、審査員の先生から、お聞きした言葉です。

難しい仕事でしたが、完成しました。



2月の事故から会社復帰して、初めての本縫いの仕事でした。
教室や講習会で、プライベートの縫製はしていたので、縫製の仕事に迷いはありませんでしたが、半年ぶりの本縫い仕事でした。(体調で本縫いが出来なかったのではなく、事情により出来ませんでした)

ぶっちゃけブログを、書いていたので、復帰して一作目を公開したいと思いつきました。(リアル感を持っての公開でした)

仕上がりが悪かったら、どうしよう・・・

いろんな事、考えながら、とにかく実行しました。

写真と説明だけでは、仕事のリアル感も、スーパー190sの生地感も、お伝え出来ませんが、仕事を終えて、パソコンへ打ち込む作業が辛い日もありました。

公開しているところは、縫製の一部に過ぎません。
仕事に差し支えない程度に、写真を撮りました。技術の参考にもならないとは思いますが、「ものづくり」に心を込めての製作過程を、見ていただけたら「もの・モノ・物」への、愛着も感じていただけるのではないかと、思いました。

スーパー190s完成です。