「しっかりせな あかんなぁ」

職人サラリーマン(私)の定年が、8月でした。   

再雇用で、同じくお勤めしています。

仕事(縫製)も、会社の時間に合わせて進めていきます。

会社で縫製する職人(リホームは別ですが)は、私一人です。

本縫いの段取りを理解してくれる人はいません。(当たり前ですが)

会社のいろんなことをやりながら、本縫いを進めます。

本縫いは、私にとって一番神経を使うところです。

頭で一日の段取りを描きます。

でも優先は、目の前の出来事です。(お客様)

いろんな用事が出てきます。

いろんな用事があるからといって、本縫いを疎かにできません。

頭は、段取りです。

よくよくハプニングもあります。

でも、頭は段取りです。

その繰り返しで、服が一着仕上がります。

仕上がった服は、自分の結果です。

決して満足な仕事は出来ませんが、精一杯やります。

これが会社と本縫いの関係です。

本縫いも緊張と緩和があります。


昨日のコメントから

Mさん 『 こんにちは。

はい。仕事続ける限りは勉強です。この前も私と同じ職人のひよこのAちゃんと話をしていて、
『(師匠や先生の仕事のやり方で)この前聞いたことと違うことあるんよね〜』
『あー、あるね〜』
『ベテランやのに先生たちも勉強してるんやねー』
『そうやね〜』
と、話しをしていました。

さっ、第2回ももうそろそろ送信しなければ、ですね。 』


私 『どうでも良いところは、意識しないでやりますから、前回と違う事もあります。

間違って伝えたのかも知れない、事もあります。

尋ねてもらえたら、お答えしますよ!

Aさんも質問してください。

あまり質問が無いと、興味ないのかなぁと思っていました。

なんなりと・・・
2011/12/9(金) 午前 2:46 [ あいえす ]  」


本縫いも神経を研ぎ澄ますところと、流す場所があります。

流しても形を同じに出来る事は、必要です。

うまく表現出来ませんが、工程は一つでは無く、時と場合で変更できる技を身に付けることです。

寸法も変えてはならない箇所と変化する箇所があります。

人様に伝える時、「しっかりせな あかんなぁ」

今の心境です。