1着のジャケットも、お客様に羽織われてこそ、表情が生きてきます。

ホームスパンのカシミアジャケットです。
立体に仕上げるのが私の拘りです。
写真で見えますでしょうか?

まだ、前ボタンは付けていません。
今日の仕事時間が終了なのです。
職人サラリーマンですから、労働基準法は厳守です。

端から0.7cmに星ステッチ飾りしてます。
うすいピンクのお洒落なジャケットです。
(ピンク色が見えませんね)
(袖口は本開きのスナップ止めです)
バックのダキも立体の縫製で、綺麗なシルエットになります。
0.75cmの右肩下がりがお客様体形です。

立体の縫製こそが着やすい証なのですが、証は見え難いのでセールスポイントにも
なり難いのです。

職人サラリーマンの拘りは、正しいと思うことを続けます。
・・・しか無いのです。
・・・分かっていただくまで・・・続けます。

お台場・本開き・手穴・・・見えるところに、これぞオーダーと言われると、洋服職人としては手間に過ぎないジャンって事なのですが、手間もお誂えには違いありません。(このジャケットも本開きでしたね、失礼しました)

洋服職人手間は嫌いなのです。
生地を羽織っていただきたい!!のです。

そんな、シンプルなジャケットで 「うぅぅぅんこの服!最高!!」って言っていただけるように、まだまだ勉強!です。


ピンクのお洒落なジャケット、後はボタンを付けて、お客様に袖を通していただく日をお待ちしています。