と洋服職人(私)は思います。

これは全デ協のファッションショーです。オーダー業界のトップデザイナーの作品を見つめるお客さんは、殆ど服飾業界の専門家ばかりです。ここ数年お若いお客さんも増えてきました。
若いエネルギーが頼もしいです。

私は洋服を縫って45年になります。一着も100パーセント満足のいく仕立てはありません。満足がいかないから勉強します。針を持つ限り自分の満足を追求するでしょう。その意味で洋服を縫い上げ納品する事は、お客様に大切に扱われ何時までも愛着を持っていただけるよう、一着縫い職人は心を込めて縫い上げます。
「ものには命が宿る」 私は一頭の牛を育て上げる農家のお父さんと同じ気持ちです。