「ものづくりは楽しい!」 結果は自分の行いが全てだから。

仕事は厳しいのです。そして夢があるのです。

糸子さんのシーンもミシン場面がよく出てきます。

この写真は、背中央線のミシンです。
息を止めて、一針一針神経を集中して地の目を見つめ、針を進めます。
織り糸一本、横にズレルとミシンはやり直しです。

ミシン糸が締まってもいけないので、糸の調整は勿論ですが、下に新聞紙を
敷き一緒に縫うことで糸の緩みを確保します。(その上、生地を前後に引っ張ってミシンを前に進めます。)

これが、背中央線一本のミシンを縫う、精神状態です。



私の使用する道具は、今も、昭和のミシン・昭和のアイロンです。
コンピューターミシンもサーモ付きアイロンも、私の仕事にはご法度です。
(死ぬまで、手放しません。)


糸子さんの三姉妹が成長しました。
姉妹が親の後を継ぎたくない。そして親もさせたくないのが、我々の服飾産業でしょうか。
親の後ろ姿を見ていると、身内は親と同じ事はしたくないと思うのは、我が家も同じ事のようです。(職人の休みは、仕事が無いときだけです。)

三姉妹の食欲は、現代女性に見て欲しい!
容姿の前に体力です。体力あっての「夢と希望」です。

「容姿」より「心」で、人は美しく輝きます。
(容姿で見られると、私の取り柄はありません。私の取り柄は経験くらいでしょうか。)

糸子さんは、美術大学への進学を希望する長女に、しっかりした気持ちが無いなら「あかん!」と、許しません。(優しい祖母が「行きたければ、私が行かせてあげるよ」)

ファミリーは、今も昔も欠かせない潤滑油のようです。

絵描きも職人も、しっかりした気持ちは欠かせません。どんな職業も易しいものはありません。

目指す仕事が「易しい」ことでは無いことと「夢と希望」にすることは、必ずあると自覚できるなら、今日の仕事は難しいことではありません。

今できることに、一歩努力を続けることです。
夢を目標に変えるための努力と行動で、形に残す事です。

知らない間に近づいているのですよね。

私の取り柄(経験)で、申し上げます。